ブブンガ村立ヌートリア学園

まとまった文章を置いておくところ(共同)

自己申告というロック

マロンです。

「フラペチーノ」という単語がどんなにメジャーになっても、語感が間抜けで面白い、ということを忘れずにいきたいと思っています。

 

ヘアサロン難民をしています。

 

といっても、自己トリアージ結果としても「そんなに深刻じゃない」というレベルなので、考えるのも後回しにしています。

5~6回連続でお世話になっている店もあるので。

 

じゃあなんで自称難民かというと、行きつけの店に不満があるからです。

 

なんかもうこれ多分結果、ただの悪口とかわがままになるんですけどね。

一人、苦手なタイプのスタイリストがいるんですよ。

 

その店、雑誌もCUTとか置いててくれて、漫画とかアニメとかに関するものも含めて、読むじゃないですか、記事を。こちとらオタクだから、ファッション誌より面白いからね。

そうすると、漫画お好きなんですか?とか、その映画見ました?とか、話しかけてくるじゃないですか。まあ、それはいい。そういうのは私はあんまり苦手じゃない。

 

でもたとえば、宇宙兄弟の映画の記事読んでるとしますよね。

そのスタイリスト(若い女の子です)が話しかけてきますよね。

 

ス「これって漫画原作ですよね~。最近漫画の映画化多いですよね」

私「そうですね~」

ス「なんか……いろいろありますよね。あの、象のやつとか……?」

私「象……?」

ス「あれ、象じゃなかったでしたっけ?」

私「いや……すいません、わかんないです、象のまんが……??」

ス「象じゃなかったかもしんないです(笑)象のまんがってなんだってかんじですよね(笑)(笑)(笑)」

 

いや、「タッハ~!!この世にないものを生み出してしまった~!」ぐらいのテンションで来られてもお前のうろ覚え世界とか知らんし……

 

ス「宇宙兄弟、まんが読んだことあります?」

私「あ、ないです。周りにも面白いって言われるのでいつか読みたいとは思ってるんですけどね~、面白いですか?」

ス「私も読んだことないです」

 

ないのかよ。

 

ス「でもこないだ弱虫ペダルを、スタッフみんなで泣きながら一気読みしました!お店閉めてからみんなで読んだんです」

私「あ、あれも面白いんですよね?私読んだことないです」

ス「面白いですよ~!話、知ってます?」

私「自転車レースの話ですよね」

ス「そうなんですよ~!自転車なんかにみんな超必死になるんですよ~!」

 

弱虫ペダル読んだことないけど、多分、あのマンガを人に紹介するときに

「自転車なんかにみんな超必死になってる漫画」

って言う人、脳の検査が必要なレベルでしょ。

 

その子多分、良かれと思っていっぱい話しかけてきてくれるんだけどさあ、向こうには賃金が発生してるけど私その時間お金をもらってるわけじゃないからさあ……。

ほかの二人の男性スタイリストはふつうなんですが、別に超こだわりがあるわけでもないのに、その女の子に当たりたくない一心で指名をしています。完全に失礼。

それでも5回6回通ったのはプリペイドのチケット使うとまあまあ安かったからで、もうそのチケットはなくなったので、再度難民をしてるってわけです。

 

で、一回、そのサロンを予約したつもりで、できてなかったことがあって。

赤っ恥をかいた勢いで、その近くにある別の店に飛び込みで入ったんです。ジャンプ小P飛び込みで入ったんです。対空技覚悟で。

それが現時点での第二候補ね。

 

そこは席数も少ない狭いサロンで、男性スタッフ二人で切り盛りしているところでした。

飛び込んできた私に昇龍拳コマンドを置き気味に入力することもなく、すごく親切だったし、トリートメントで髪もツヤツヤになったし。

金額はまあ相場ぐらいで、おおむね満点だったんですよね。

シャンプーのときに顔面に布をかけるシステムがないことを除けば。

 

頭を洗われながら男性スタッフの鼻息の気配、つらい。

 

担当してくれた男性スタッフは、

「可愛い顔の楽しんご

って感じの人でした。物腰とか、口調とかも割と近くてさあ。

 

「あっお爪かわいいですね~♪女性の方って、そういうのたくさんできていいですよね~。僕もすごく興味あるんですよ~、あ、別にソッチの趣味があるわけじゃないんですよ?」

 

「沖縄いかれたんですか~。僕もこの間お店連休にさせてもらったので、沖縄旅行したんですよ、オーナーと。男二人でさみしいですよね~(笑)」

 

って感じなんですよ。

あ、女性的な男性が嫌だとか言ってるわけじゃないんです。老若男女問わず、「美容にすごく興味があってその話をしたい人」と話すのが苦手なんです。自分が全然こだわりなくて、そのことに負い目を感じちゃうからです。

髪の毛だって「今ボサボサだからサロンに来てる」とか、「根元が黒いから染めたい」とか、「セットする気がないから手のかからないパーマをかけたい」だけなんですよお。

あとキラキラ系の価値観で「旅行はカップルで行くもの」という前提で話をされるのも困る。なぜならそんなこと思ってないから。

「男同士で沖縄に行くなんて寂しいですよね~!」というのが質問であるならば、「いいえ、寂しくはありません」という返答しかできないから困る。

 

たださすがにもう大人だから、そのテの、私の中の「妖怪マジレス」は、眠らせたまま起こさないように生きてるけどさあ。

そのスタイリストの子は別に悪い子じゃないし、会話のキャッチボールもスムーズだし、囀りっぱなしというわけでもないし、そこまで含めて好きだなとは思ったわけなんですね。

 

ただ、ちょっと気になることがあって。

私がパーマをかけてもらってる間、ほかのお客さんを四人ほど見たんですが、そのうち三人が男性だったんです。

下北沢のサロンに通ってた頃も男性客の数は多かったですけど、席の数もいっぱいあったから、割合で言えばそこまで目立たなかった。土地柄なのかバンドマンみたいな人もきてたから、少し違う。

今回は二人でやってるこぢんまりとしたサロンで、普通の男性が来てて、その割合が高い。

 

オーナーと二人で営むヘアサロン。

二人で旅行に行くほど気の置けない仲。

美容に情熱を注ぐ楽しんご

妙に多い男性客。

 

もしもここから何か結論が導き出されたとしてですよ。私、行っていい店か?

 

いや、楽しんごは絶対に心から歓迎してくれたと思ってるけど、ほかの男性客は、私がいても大丈夫だった?いやじゃない?

そう考えてみるとですよ、シャンプー時に楽しんごの鼻息の気配を感じるアレも、一種のサービスだった可能性出てこない?

あとこっちの楽しんごは人を殴ったりしない?私、うっかり彼の機嫌を損ねたら、→大P みたいなコマンドでぶん殴られない?

 

そのサロンでの楽しんごの施術により、髪の毛は調子が良いので、また行こうかなあと思いつつ、同じ駅前にある第三のサロンにも手を付けて、さて、次回どうしようかなあと考えています。

でもさ~、三軒のヘアサロン近いから、私を含めて四人で、道でバッタリなんてこともあるかもしれないですよね。私を巡ってトリプルスレッドがはじまったらどうしよう。

 

どうしようも何も、楽しんごが勝つにきまってますけど。強いから。

 

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今回、映画は特に見てないんですが、ネイルサロンで「ウエディング・プランナー」のDVDを見ました。

上記のヘアサロン談義をご覧になってわかるとおり、美に関して妥協できないタチなので。いま読み返してみたら「楽しんごは強い」しか言ってないあたりお里が知れるって感じだけど。

 

そんでこの「ウェディング・プランナー」ですけど、なんつうか、日本の少女漫画がアイドルを使った劇場版になるとき、こんな感じだよね……。

女子中学生向けの映画だね……。

とにかく、周囲のことを何も考えずにエゴを貫いて、お互いに愛を告白するシーンで終了するわけなんですけど、悪い意味で、その後が気になる映画。

あれだけバリバリ仕事をしていたジェニファー・ロペスが、顧客に手を出した上に太い仕事を一件ブチ怖しておいて、元の椅子に戻れるわけもなく、

婚約者より魅力的な女性が現れたという理由で、秋葉原駅での総武線⇔山手線ぐらい簡単に乗り換えた性獣マシュー・マコノヒーがおとなしくしてるわけがない。

しかも二人は、いくつものハードルを、「越える」ではなくてジャンプ大Kぐらいの勢いで粉砕しており、その破片で大きな怪我を負ってる人がめちゃくちゃいる。スーパーヒーローの戦いの被害どころの騒ぎじゃない。スーパーマンもスカーレットウィッチも安心していい。

 

この映画、二人で傷つけあったり仲直りして幸せになればいいところ、わざわざ意味もなく他人を巻き込むから、見てる間ずっと心が痛むんですよ。つらい。

「なんていうジャンルの映画なんだ……」とか、「もしかして深い意味が込められているのでは?」とか思って一応検索してみたんですけども、だいたい罵詈雑言が引っ掛かる中、

「『すべてはジェニファー・ロペスの陰謀だ』と思って見ればなかなか狡猾で面白い」

とコメントしている人がおり、なるほど、いろいろな方向から見てからじゃないと判断が偏るよな、と感心したところであります。

 

ただ、『すべてはジェニファー・ロペスの陰謀だ』と思って見ても、ただただ周囲の人を思って胸が痛むだけだと思います。

 

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ウェディング系のラブコメ映画だと、パッと思いつくのが「ベスト・フレンズ・ウェディング」と「幸せになるための27のドレス」なんですけども、このへんは個人的には好きです。

 

ベスト・フレンズ・ウェディング」はジュリア・ロバーツに「28まで独身だったら結婚しようね」って約束した男友達がいて、さあ28歳になるぞ、どうする、って話。

 

幸せになるための27のドレス」は、花嫁の介添人を27回も務めた(毎回衣装が違う)その道のプロとも言える主人公が、主役の花嫁になるのはいつなの?って話。

個人的にこの映画は、相手役の俳優がX-MENサイクロプスジェームズ・マースデン)なのがポイント高いです。超イケメンじゃないのが良い。彫像のような男前じゃないけどチャーミングだし、目からビームも出るし。出ない。どちらかというと鼻から出そう。

 

この二つに共通するのって、この後の登場人物の人生が何となく楽しみってところだろうなあって思うんですよね。毛色は少し違うけど「マンマ・ミーア!」とかもそうかも。

なんでかつうと、主人公が成長する過程がちゃんと描いてあるからなんじゃないかなと思う。

そういう意味では、スイーツ映画として酷評もあった「食べて、祈って、恋をして」の方がいいな。ただ恵まれたセレブ女がバカンスを楽しむだけの映画だけど、こっちのジュリア・ロバーツは、最初から最後まで苦労知らずのセレブのままとはいえ、一応成長する。

対して「ウェディング・プランナー」は、主人公が(おそらくそれまでたまたま表面に出てなかっただけの)エゴをぶちまけるだけで、しかもそれが功を奏しちゃってるから、多分味を占めてずっとこのまま生きていくんだろうなって思ってつらい。

 

そんでまあ悪口はこの辺にして、少し戻って「幸せになるための27のドレス」なんだけど、これ、見て欲しいんだよなー。

 この映画の中に、主人公が妹を完全にのして見事なピンフォールを奪うプロレスシーンがあるんですね。ここがたぶん、第一子かどうかですごく印象違うと思うの。

わたしは第一子長女なんですけど、「ッシャーーー!よくやったーーー!」て感じでした。

これみんなの意見聞きたいわー。

相手の技を受けて受けて、体力ゲージ赤くなって、最後に乱舞系の超必殺技で決めるとこすごいカタルシスる。格ゲーだしプロレスだし。頼む〜見てくれ〜!

 

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そんなわけで、明日からなぎとオランダに少しだけ行くのではしゃいでいるマロンでした。

22時を過ぎた今、始発の電車に乗らねばならないのに、荷造りができていません。

 

俺より強い奴に、会いに行く!(オランダ航空で)