ブブンガ村立ヌートリア学園

まとまった文章を置いておくところ(共同)

まんまと「どう生きるか」のことを書いてしまう、くやし~~~

マロンです。タイトルの通りです。

写真はiPhoneに入ってるやつを掘り出してなんとなく貼りました。内容とは関係ないです。

昔なぎさんとオランダ行った時の写真

土曜日(公開二日目)になぎさんと『君たちはどう生きるか』を見てきました。

前提として私はジブリ作品全部見ているわけではなく、スタジオジブリや宮﨑駿のこともよく知らず(ドキュメントとかもほぼ見たことない)です。なので、これがジブリの××氏をあらわしていて……みたいなのは全然わからんちんです。

前作「風立ちぬ」は劇場に見に行って楽しく鑑賞しました。

ネタバレなしの感想

面白かったか面白くなかったかで言えば、面白かったです。が、むつかしいなと思いました。

あといくつかのシーンで君たちはどう生きるか Breath of the Wild」と思いました。なぎさんも「わかる」と言っていたのでこれはガチです。がんばりゲージの残量に気を付けて!

なぎさんが「ジブリだけど主人公が女の子じゃなかったね」と言ってて、私は一番好きなジブリ映画が『紅の豚』だし、前回の『風立ちぬ』も観ていたので「ほよよ」と言ってしまいましたが、確かにジブリ作品って女の子が主人公のやつが多いんだ。宮﨑駿は小さい女の子が好きみたいな話(語弊しかない)は、なんか聞いたことある。魔女の宅急便の時とかにすごい言われてたやつ。

あっ「主人公が女の子じゃない」もネタバレっちゃネタバレだな……ごめんち。

ネタバレありの感想と考えたことと見聞きしたこと

いろんな人の考察とか見たり聞いたりしたことと、自分で考えたこととか混ぜて整理。

・死んだ妻の妹と再婚する父親がキモいことと、「お父さんが好きな人」

いや!でも大丈夫、理解はしている。時代的なものもあるよね。結婚って家同士の話だからね、その家と家の結びつきを保持するための手段でもあるしね。

らんま1/2でも、あかねと乱馬が喧嘩して、なびきが乱馬の許嫁になるのならないのって話の時に、お父さんが「うちとしてはどっちが許嫁でも構わないんだがね」って言ってたしね。

なんかああいう時代が舞台の小説とかでも同じようなケースは読んだことある、ぱっと例は出てこないけど……。

でもナツコが妊娠してるし、どのタイミングで子作りしてんだよ!って、げんなりはした!げんなりするかどうかはさすがに私の自由!

そんで、それを踏まえて、眞人が「下の世界」で「ナツコとは誰だ」って問いかけられて、何度か「お父さんが好きな人」だと答える。のを、私は、

「お父さんが好きな人」は、ヒサコではなく、ナツコなのだ、と眞人が(絶望を含んで)思っている

という意味にもとれるな、と思った。お父さん、病院の火事のシーンで駆けつけてるし、ヒサコのことが大事なのは間違いないと思うんだけど、でもそれって前述した「時代」もあるんじゃないのか?一家の大黒柱として家族を大事にするのは当然だし、お父さんの性格的に「家族を守る俺」も好きだろう、あいつは。

でも最初からヒサコではなくてナツコと恋仲だったのであれば、子作りのタイミングも納得できるし、ナツコのはしゃぎようも説明がつくな~って……ヒサコとはちゅっちゅしなかったから眞人が引いたのかもしれんし……

・「あんたなんか大嫌い!」は本心から言ったんじゃないのでは

ナツコが眞人に言うセリフ。

なつかない義息子へのいら立ち説とかも見たんだけど、私は、「この危険な世界から大事な眞人を早く逃がすための言葉」と感じた。でもそれがなぜ?っつーのがピンときてなかったんだけど、

ナツコは自分の子を大叔父の後継者にする(=眞人を守る)ために自ら下の世界に行った

という説でハラオチした。

大叔父の言葉は、自分の血を引いた人間にしか聞こえない……ってことはナツコには聞こえてるってことなんだよね。彼女全くそんな素振り見せないので、映画見てる間私もそこがすっぽり抜けてたけど。

ヒキガエルにたかられてたのをナツコが助けてくれたのもそうだし、あそこでナツコが弓矢を使うから眞人さんも武器に弓を選んだのではないかしら。この「武器を選ぶ」という発想がゲームオタク的。わかってる。

自分が「下の世界」で子を産む覚悟をしたのに、現実世界で家を継ぐはずの眞人が来たら台無しだから焦って早く帰らせたいわけですよ。

で、そうなると、彼女は最初から、家を継ぐ者=眞人が来た時点で自分は「下の世界」に行くつもりだったことになり、眞人は自分の弟と会えないのが決まってるんで、あんなに強引に腹を触らせたのかなあとも思います。それ以降会えることないからね。

じゃーなんで大叔父は眞人を呼んだんだってのは、男だからじゃないかなあ。時代的に世界の王は男じゃないといけなくて、ナツコの子はどっちかわからなかったから…

・ナツコは眞人が自分で傷をつけたことを知っていた説

「(こんなことをさせてしまって)おねえさまに申し訳ない」と泣いていたのだということになる。へ~って思った。

しかしエグイ量の出血してたな……

・おとうさんはただの大道具

イケメンで地位と名誉と金を持っており、サイパン攻略の失敗も(自社が潤うから)嬉しそうにするし、息子が自動車で学校に乗り付けたらどうなるかもわかってねえ、悪気はなく、愛もあるのだが無神経。自信満々。

この作品の中でお父さんだけが単純でステレオタイプで、舞台装置にすぎない奴だなっって思った。

あとなぎさんが

突然色とりどりの小鳥に向かってこられて、すぐに「セキセイインコ」だって把握するのすごい

と言っていてほんとにそうだなと思った。

・ヒミが焼いたパン

眞人のおかあさんもパン焼いてくれてたんだろうな~、同じ味だったんだろうな~

・最後のシーンで映った弟、顔へんじゃなかった?

眞人に手を振ってくれたワラワラが人間になったのが弟だから、ワラワラのファニーフェイスが残ってるんじゃないか

説。

これが好きだし、私もそうだといいなと思った。(あの両親と眞人を思うと美形でもいいはずだしなあとか)

ワラワラかあいいね。

・眞人が記憶とモノを持ち帰ってしまった

アオサギのセリフが、エンタメに対する宮﨑駿のスタンス説を見た。すなわち

エンタメ(映画)の記憶なんか終わったらすぐ忘れていいのに眞人は覚えている。が、アオサギは「そのうち忘れる」と眞人ですら記憶を失うことを示唆している

というやつ。へ~って思った。私も、見た後何も残らない映画好き。あれ、そういうことで合ってる?

 

何かほかにも感じたことあった気がするんだけどいまパッと出てこない。思い出したら追記するか別エントリに書くかもしれない。書かないかもしれない。