ブブンガ村立ヌートリア学園

まとまった文章を置いておくところ(共同)

百貫(およそ375キログラム)落とし

マロンです。
「ところがどっこい」の後半部分は、常にSFCストリートファイターⅡのエドモンド本田で脳内再生されるタイプです。

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まずはこれを書かないとですよね。
なぎさんと、3泊5日の弾丸でアムステルダムに行きました。

面白いことはたくさんあったのですが、とりあえずアムステルダム大麻スメルがマジヤベェということだけお伝えしたい。

「なんか、どこのホテルの口コミにも、『大麻の臭いがした』て書いてあるね~」
「つっても大麻の臭いなんか、嗅いでもわからんしね~?」

行く前にこんなん言ってる場合じゃなかったですね、明確にアカンにおいがするよアレ。
中央駅の付近、飾り窓地区じゃなくてもそこらじゅうにコーヒーショップ(大麻吸える店)があって、店からも大麻スメルが漏れてくるし、まあそれだったら警戒もできるんですが、道歩いてる人から強烈な大麻スメル。避けられない。不意打ちがすぎる。
なぎさんも私も、体が受け付けなくて、キメてる人とすれ違った時に猛烈にえずいちゃうんですよね!
ところで、「えずく」って漢字で「嘔吐く」なの絶対嘘じゃない?まだ吐いてはなくない?ひらがなで「えずき」って書いたら人の顔が思い浮かぶし。

おいらに惚れちゃ怪我するぜ

おいらに惚れちゃ怪我するぜ

 


閑話休題大麻マンとすれ違うと、普段から発言かぶりすることの多いなぎさんと私が、同じタイミングで「ぶぼォぉぅえッゲ!!」つって、体を折り曲げてくの字ですよ。二人いたから厳密には「くく」の字になってた。
でもさあ!すれ違いざまにオエってなったら、向こうも多分気づいてムカつくじゃないですか。
えずき方ってきっと万国共通でしょ?違う?日本人以外はゲーテの詩を引用した文言でえずくとかある?
しかも、マリファナキメてる相手なわけで、気が大きくなってて、軽率に殴られたりしたら怖いじゃん。
明日からオランダをどうやって歩けばいいんだ、と絶望したのですが、翌日行ったアウデワーテルは、全ッ然大麻人間いなかった。さらに翌日行ったユトレヒトにもいなかった。
単にアムステルダム中央駅近辺が大麻ワールドなだけだった。

加えて二日目以降、私が割と大麻スメルに慣れました。
なぎさんは相変わらず、横で「ぅぐボぅェエッ!」て悶絶してたけど私は「超くせえな~」てぐらいで、大丈夫でした。なんでだ。素養があったのだろうか。
それとも私の食事にだけ大麻混ざってたりしたんだろうか。それできるとしたら、なぎだけど。

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そんで帰国して翌日、ダイナマイト関西を観に行きました。

前回ルミネtheよしもとに行ったのは、「RGが90分あるあるを歌いつづけ、浅越ゴエが90分実況し、博多大吉が90分解説する会」だったんですけど、レイザーラモンRG以外の二人がそこにいました。

つくりこめるネタじゃないし、一人だし、瞬発力とか運とかいろいろあると思うんですけど、トリプルファイヤーの吉田氏はほんとに面白かった。
不勉強で申し訳ないのですが、トリプルファイヤーはお笑いではなくロックバンドの名前らしい。
つまり、完全にアウェイの試合で、一般予選を首位で勝ち抜けた実力者というわけで、いやーお笑いの本職を相手にしても、ホンモノでしたね。
回答の順番とかタイミングとかもきっと考えて出していたのだと思います。歴戦の猛者感出てた。
最終戦こそ博多大吉の空気感が勝ったけれども、大吉も完全にペースを調節してたし、もう二人とも準決勝トーナメントへの進出が決まっていた状況でしたから、二人の間での空気感もなんかそんな感じで、多分、本気出してなかったんじゃないかなあ。

ナマで大喜利って初めて見たんですが、テレビでやる大喜利スペシャル番組みたいにスベり芸の人とかも出ないので、緊張感もあってすごく面白かった。
伊藤修子が、博多大吉が、トリプルファイヤー吉田が回答を出すたびに、

めちゃくちゃ臭い。

どうやら、面白ければ面白いほどくっっっっっさい臭いがするみたいで、「なるほど、これが判定基準でござるか!大喜利会場の現場ではこのような最先端シス テムを取り入れているのでござるな、テレビでは伝わってこない最先端でござるよニンニン」と思って感心していたのですが、後ろの席の人の強烈な口(くち)スメルでした。
一日でマリファナをやりすごせた私の嗅覚適応をもってしても、全く無視できないレベルの。で、その人が息を吐くとき、すなわち笑う時にくさいんですよ。超面白くない?いや辛かったけど、面白さとくささが比例することってないからさあ。
もう終始、「ワッハッハ……くさい!」「ゲラゲラ!くっくさい!」て感じで、貴重な経験でした。

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同じ週の金曜日には、ダイマナイト関西にも一緒に行ったCKさんと、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の振り返り上映会に行ってきました。
映画館で一度見たアニメをもう一回見るっていう貴族の遊びも、この開催が20話から25話、つまり最終回までなので、一区切りといったところ。
もうあのチケット戦争がないかと思うとある種解放された気分です……いや今回も私は負けてんですけど……ありがとうMさんなんでもするよ……

いやもう、一回どころか、下手すると二度三度見てる回もあるアニメなんですけど、何回観ても、面白いものは面白いからね~。
大きいスクリーンで臨場感もあって、ど真ん中近くの後方っていう、普段自分で映画観るときに狙う席で、見やすいし、すごいよかったです。
声優さんのトークも面白かったです。
ただ、聞かされてなかったんですけど4DX上映だったらしく、時々、左側からくさい臭いがs口スメル

えっ!?そんなことある!?週に二回も同じ人が近くに!?
わ~!私と趣味が同じです~!お友達になってくださ~い!と思ったんだけど、どうやら、別に同じ人ではなかった。
すごく共感を得たかったので、ねえねえCKちゃん、ねえねえ、という顔で(※基本休憩なし連続再生なので私語のタイミングはない)右隣を見たら、あの子風邪とか言ってマスクしてた。
事前に知ってたのでは!?

夏場って汗臭さはみんな気にするけど、どっこい口は盲点なのかな。水分不足で口渇いちゃうのかもなあ?みんな水分補給はしっかりね。エドモンド本田との約束だぞ。

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アムステルダム行きの飛行機で、「キャロル」と「ルーム」を見ました。英語で。
まー英語だったから細かいとこ全然わかんなかったんで帰ってから考察ブログみたいなやつ読んだ。
細かいとこわかんなくてもだいたいわかるのが映像の良いとこでもあるんですけど、コンテクスト的に少しでも追おうと精いっぱいになってしまい、特に「ルーム」の母親がインタビューされる大事なシーンで、セリフに振り回されて混乱しちゃったな。

この映画を見たせいで、オランダで庭に建ってる小屋が不気味に見えて困りました。
キャロルは、なんかロードパートが「ゴーン・ガール」みたいな感じがしてそれはそれでぞわぞわしました。
一回、タイのビーチに「リゾート!イエーイ!」っていうテンションで行くときに、機内で「ボルベール 帰郷」見ちゃって、沈んだ気分でタイに着陸してしまったことがあって以来気を付けてたんだけど、浮かれすぎててすっかり忘れてた。

ボルベール <帰郷> Blu-ray

ボルベール <帰郷> Blu-ray

 

BIG HERO 6やズートピアを見るべきだった。
ズートピアのオランダ版、ズートロポリスっていうのね。(ズートピアという名称は動物園が持ってるから、だかなんだかだそうで)

帰りのフライトは11時間中8時間ぐらい寝てましたが、一応「アナライズ・ユー」を見ました。
こっちは全然話を覚えてなかったので、「あー、寝ちゃったからナ~」って思って改めて解説をググったら、どっこい全部見てた。そもそも日本語吹き替えか字幕で見たんだけどどっちだったかも覚えてない、多分吹き替え……まあこれは寝てたのとはあんまり関係ないけど。もともとの記憶力の内訳の問題だけど。
2002年の映画ですが、こういうコメディはもう様式美だから良いね。頭も使わなくていいし!

 

いや、「どっこい!」はスーパー頭突きのときのボイスなので頭は使うんですけど。

自己申告というロック

マロンです。

「フラペチーノ」という単語がどんなにメジャーになっても、語感が間抜けで面白い、ということを忘れずにいきたいと思っています。

 

ヘアサロン難民をしています。

 

といっても、自己トリアージ結果としても「そんなに深刻じゃない」というレベルなので、考えるのも後回しにしています。

5~6回連続でお世話になっている店もあるので。

 

じゃあなんで自称難民かというと、行きつけの店に不満があるからです。

 

なんかもうこれ多分結果、ただの悪口とかわがままになるんですけどね。

一人、苦手なタイプのスタイリストがいるんですよ。

 

その店、雑誌もCUTとか置いててくれて、漫画とかアニメとかに関するものも含めて、読むじゃないですか、記事を。こちとらオタクだから、ファッション誌より面白いからね。

そうすると、漫画お好きなんですか?とか、その映画見ました?とか、話しかけてくるじゃないですか。まあ、それはいい。そういうのは私はあんまり苦手じゃない。

 

でもたとえば、宇宙兄弟の映画の記事読んでるとしますよね。

そのスタイリスト(若い女の子です)が話しかけてきますよね。

 

ス「これって漫画原作ですよね~。最近漫画の映画化多いですよね」

私「そうですね~」

ス「なんか……いろいろありますよね。あの、象のやつとか……?」

私「象……?」

ス「あれ、象じゃなかったでしたっけ?」

私「いや……すいません、わかんないです、象のまんが……??」

ス「象じゃなかったかもしんないです(笑)象のまんがってなんだってかんじですよね(笑)(笑)(笑)」

 

いや、「タッハ~!!この世にないものを生み出してしまった~!」ぐらいのテンションで来られてもお前のうろ覚え世界とか知らんし……

 

ス「宇宙兄弟、まんが読んだことあります?」

私「あ、ないです。周りにも面白いって言われるのでいつか読みたいとは思ってるんですけどね~、面白いですか?」

ス「私も読んだことないです」

 

ないのかよ。

 

ス「でもこないだ弱虫ペダルを、スタッフみんなで泣きながら一気読みしました!お店閉めてからみんなで読んだんです」

私「あ、あれも面白いんですよね?私読んだことないです」

ス「面白いですよ~!話、知ってます?」

私「自転車レースの話ですよね」

ス「そうなんですよ~!自転車なんかにみんな超必死になるんですよ~!」

 

弱虫ペダル読んだことないけど、多分、あのマンガを人に紹介するときに

「自転車なんかにみんな超必死になってる漫画」

って言う人、脳の検査が必要なレベルでしょ。

 

その子多分、良かれと思っていっぱい話しかけてきてくれるんだけどさあ、向こうには賃金が発生してるけど私その時間お金をもらってるわけじゃないからさあ……。

ほかの二人の男性スタイリストはふつうなんですが、別に超こだわりがあるわけでもないのに、その女の子に当たりたくない一心で指名をしています。完全に失礼。

それでも5回6回通ったのはプリペイドのチケット使うとまあまあ安かったからで、もうそのチケットはなくなったので、再度難民をしてるってわけです。

 

で、一回、そのサロンを予約したつもりで、できてなかったことがあって。

赤っ恥をかいた勢いで、その近くにある別の店に飛び込みで入ったんです。ジャンプ小P飛び込みで入ったんです。対空技覚悟で。

それが現時点での第二候補ね。

 

そこは席数も少ない狭いサロンで、男性スタッフ二人で切り盛りしているところでした。

飛び込んできた私に昇龍拳コマンドを置き気味に入力することもなく、すごく親切だったし、トリートメントで髪もツヤツヤになったし。

金額はまあ相場ぐらいで、おおむね満点だったんですよね。

シャンプーのときに顔面に布をかけるシステムがないことを除けば。

 

頭を洗われながら男性スタッフの鼻息の気配、つらい。

 

担当してくれた男性スタッフは、

「可愛い顔の楽しんご

って感じの人でした。物腰とか、口調とかも割と近くてさあ。

 

「あっお爪かわいいですね~♪女性の方って、そういうのたくさんできていいですよね~。僕もすごく興味あるんですよ~、あ、別にソッチの趣味があるわけじゃないんですよ?」

 

「沖縄いかれたんですか~。僕もこの間お店連休にさせてもらったので、沖縄旅行したんですよ、オーナーと。男二人でさみしいですよね~(笑)」

 

って感じなんですよ。

あ、女性的な男性が嫌だとか言ってるわけじゃないんです。老若男女問わず、「美容にすごく興味があってその話をしたい人」と話すのが苦手なんです。自分が全然こだわりなくて、そのことに負い目を感じちゃうからです。

髪の毛だって「今ボサボサだからサロンに来てる」とか、「根元が黒いから染めたい」とか、「セットする気がないから手のかからないパーマをかけたい」だけなんですよお。

あとキラキラ系の価値観で「旅行はカップルで行くもの」という前提で話をされるのも困る。なぜならそんなこと思ってないから。

「男同士で沖縄に行くなんて寂しいですよね~!」というのが質問であるならば、「いいえ、寂しくはありません」という返答しかできないから困る。

 

たださすがにもう大人だから、そのテの、私の中の「妖怪マジレス」は、眠らせたまま起こさないように生きてるけどさあ。

そのスタイリストの子は別に悪い子じゃないし、会話のキャッチボールもスムーズだし、囀りっぱなしというわけでもないし、そこまで含めて好きだなとは思ったわけなんですね。

 

ただ、ちょっと気になることがあって。

私がパーマをかけてもらってる間、ほかのお客さんを四人ほど見たんですが、そのうち三人が男性だったんです。

下北沢のサロンに通ってた頃も男性客の数は多かったですけど、席の数もいっぱいあったから、割合で言えばそこまで目立たなかった。土地柄なのかバンドマンみたいな人もきてたから、少し違う。

今回は二人でやってるこぢんまりとしたサロンで、普通の男性が来てて、その割合が高い。

 

オーナーと二人で営むヘアサロン。

二人で旅行に行くほど気の置けない仲。

美容に情熱を注ぐ楽しんご

妙に多い男性客。

 

もしもここから何か結論が導き出されたとしてですよ。私、行っていい店か?

 

いや、楽しんごは絶対に心から歓迎してくれたと思ってるけど、ほかの男性客は、私がいても大丈夫だった?いやじゃない?

そう考えてみるとですよ、シャンプー時に楽しんごの鼻息の気配を感じるアレも、一種のサービスだった可能性出てこない?

あとこっちの楽しんごは人を殴ったりしない?私、うっかり彼の機嫌を損ねたら、→大P みたいなコマンドでぶん殴られない?

 

そのサロンでの楽しんごの施術により、髪の毛は調子が良いので、また行こうかなあと思いつつ、同じ駅前にある第三のサロンにも手を付けて、さて、次回どうしようかなあと考えています。

でもさ~、三軒のヘアサロン近いから、私を含めて四人で、道でバッタリなんてこともあるかもしれないですよね。私を巡ってトリプルスレッドがはじまったらどうしよう。

 

どうしようも何も、楽しんごが勝つにきまってますけど。強いから。

 

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今回、映画は特に見てないんですが、ネイルサロンで「ウエディング・プランナー」のDVDを見ました。

上記のヘアサロン談義をご覧になってわかるとおり、美に関して妥協できないタチなので。いま読み返してみたら「楽しんごは強い」しか言ってないあたりお里が知れるって感じだけど。

 

そんでこの「ウェディング・プランナー」ですけど、なんつうか、日本の少女漫画がアイドルを使った劇場版になるとき、こんな感じだよね……。

女子中学生向けの映画だね……。

とにかく、周囲のことを何も考えずにエゴを貫いて、お互いに愛を告白するシーンで終了するわけなんですけど、悪い意味で、その後が気になる映画。

あれだけバリバリ仕事をしていたジェニファー・ロペスが、顧客に手を出した上に太い仕事を一件ブチ怖しておいて、元の椅子に戻れるわけもなく、

婚約者より魅力的な女性が現れたという理由で、秋葉原駅での総武線⇔山手線ぐらい簡単に乗り換えた性獣マシュー・マコノヒーがおとなしくしてるわけがない。

しかも二人は、いくつものハードルを、「越える」ではなくてジャンプ大Kぐらいの勢いで粉砕しており、その破片で大きな怪我を負ってる人がめちゃくちゃいる。スーパーヒーローの戦いの被害どころの騒ぎじゃない。スーパーマンもスカーレットウィッチも安心していい。

 

この映画、二人で傷つけあったり仲直りして幸せになればいいところ、わざわざ意味もなく他人を巻き込むから、見てる間ずっと心が痛むんですよ。つらい。

「なんていうジャンルの映画なんだ……」とか、「もしかして深い意味が込められているのでは?」とか思って一応検索してみたんですけども、だいたい罵詈雑言が引っ掛かる中、

「『すべてはジェニファー・ロペスの陰謀だ』と思って見ればなかなか狡猾で面白い」

とコメントしている人がおり、なるほど、いろいろな方向から見てからじゃないと判断が偏るよな、と感心したところであります。

 

ただ、『すべてはジェニファー・ロペスの陰謀だ』と思って見ても、ただただ周囲の人を思って胸が痛むだけだと思います。

 

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ウェディング系のラブコメ映画だと、パッと思いつくのが「ベスト・フレンズ・ウェディング」と「幸せになるための27のドレス」なんですけども、このへんは個人的には好きです。

 

ベスト・フレンズ・ウェディング」はジュリア・ロバーツに「28まで独身だったら結婚しようね」って約束した男友達がいて、さあ28歳になるぞ、どうする、って話。

 

幸せになるための27のドレス」は、花嫁の介添人を27回も務めた(毎回衣装が違う)その道のプロとも言える主人公が、主役の花嫁になるのはいつなの?って話。

個人的にこの映画は、相手役の俳優がX-MENサイクロプスジェームズ・マースデン)なのがポイント高いです。超イケメンじゃないのが良い。彫像のような男前じゃないけどチャーミングだし、目からビームも出るし。出ない。どちらかというと鼻から出そう。

 

この二つに共通するのって、この後の登場人物の人生が何となく楽しみってところだろうなあって思うんですよね。毛色は少し違うけど「マンマ・ミーア!」とかもそうかも。

なんでかつうと、主人公が成長する過程がちゃんと描いてあるからなんじゃないかなと思う。

そういう意味では、スイーツ映画として酷評もあった「食べて、祈って、恋をして」の方がいいな。ただ恵まれたセレブ女がバカンスを楽しむだけの映画だけど、こっちのジュリア・ロバーツは、最初から最後まで苦労知らずのセレブのままとはいえ、一応成長する。

対して「ウェディング・プランナー」は、主人公が(おそらくそれまでたまたま表面に出てなかっただけの)エゴをぶちまけるだけで、しかもそれが功を奏しちゃってるから、多分味を占めてずっとこのまま生きていくんだろうなって思ってつらい。

 

そんでまあ悪口はこの辺にして、少し戻って「幸せになるための27のドレス」なんだけど、これ、見て欲しいんだよなー。

 この映画の中に、主人公が妹を完全にのして見事なピンフォールを奪うプロレスシーンがあるんですね。ここがたぶん、第一子かどうかですごく印象違うと思うの。

わたしは第一子長女なんですけど、「ッシャーーー!よくやったーーー!」て感じでした。

これみんなの意見聞きたいわー。

相手の技を受けて受けて、体力ゲージ赤くなって、最後に乱舞系の超必殺技で決めるとこすごいカタルシスる。格ゲーだしプロレスだし。頼む〜見てくれ〜!

 

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そんなわけで、明日からなぎとオランダに少しだけ行くのではしゃいでいるマロンでした。

22時を過ぎた今、始発の電車に乗らねばならないのに、荷造りができていません。

 

俺より強い奴に、会いに行く!(オランダ航空で)

耳障りの良い言葉を積極的に採用したい

友達に会った時に個別に喋ればいいようなことをわざわざブログに書くくらいなので、文章を書くことは好きだ。読むのも好き。学生時代まで、漫画と小説はだいたい半々くらいの割合で買っていたし、図書館にも図書室にも通った。

でも今は、ほとんど小説を読まない。読めなくはないので、何かの拍子に読み始めれば没頭して最後まで読み切って「あー面白かった〜」ってぬけぬけと言うくらいには、読めなくはない。多分どちらかっちゅーと好きだと思う。思うけど、読まなくなったんだよな……読む時もあるけど読まないことも大いにありますとか、そんなことを、小説の創作をしている友達には言いにくい。(超仲良しの人たちはみんな知ってるけど)好きな作品のメディアミックスのノベライズも、すぐに読んだりできないせいで話題についてけない。いや嘘だな、基本的に周回遅れだからついてけないことは多々あるな。

とにかく、そういう怠惰と天の邪鬼と理不尽が混ざった部分で読んでいないものが有る私ですが、この間「なぎのは、積ん読なんだよね」って言われて「あっ、あーーー!?あああ、あーーーーー!!!」ってなりました。深い納得!!ちょっと耳障りが良く、かつ、理解を得易い言葉をもらったな〜って!!ウォーター!(ちょっと違う)

そういうわけなので私があなたの書く物を好きだと言ったとき、それは嘘ではないんです!!!

積ん読癖があるのでさっと反応はできないかもしれないけど!

 ううーん、言い訳にも程があるな……。

 

ところで来週からマロンとオランダに行きます。

私の我侭「アジア嫌だ」「大自然に興味がない」という理由でヨーロッパに絞り、そこからさらに「羽田発の直行便」が出ているドイツ、オーストリアあたりで打診したものの、あまりに急だったからツアーがあいてなくて代替案で出された成田発でオランダに行ってきます。

「大自然に興味がない」については、決めた翌日からの沖縄旅行で「大自然サイコー」ってなっていたので、本当に気分の問題だったと思います……今ならオセアニアも視野に入れる……。

で、マロンの希望は「城を見たい」だったんですが、アムステルダムに決めてから調べたら「城」っていうのは防御の要になるもののことなんですってね……ざっくりした理解で申し訳ない。しかしアムステルダムにあるのは王宮。王宮(っていうか宮殿)が城の機能を兼ね備えることはあるけど、基本的には「王様が住んでいるところ」を意味するそう。ああ〜それで王宮は豪華絢爛で城は質実剛健って感じするのか……知らなかった……。しかもアムステルダムの王宮が正しい意味で王宮だったのは、あの、白馬をウィリー気味に乗ってる肖像画の、えー……何だ……あの軍人、あの軍人が来た時だけみたいなので、あの軍人が皇帝じゃなく軍人のままだったら王宮にもならなかったわけで……。

思い出した。軍人、ナポレオンだわ。

で、今は王様ここに住んでないと。

ええーーーーじゃあ王宮でもないじゃん!白馬ウィリーマンのせいでややこしいことになっちゃってんじゃん!!!

 

まあ王宮はいいとして、城ね、城。オランダ、城もちゃんとあった。電車でちょっといったとこにあったんだけど、そこ行くともっと面白いところに行けない……っていうカツカツ日程だったので、ちょっと城いくのは怪しい。この時点で「直行便」「ヨーロッパに行く」しか当初の条件を満たしてないな〜〜〜〜!!!!

 

そんなだらしない予定の立て方ですが、旅行自体はめっちゃ楽しみです。

押しも押されもせぬ推し

なぎです!酔っぱらったら暗闇を猫だと言い張った写真をアップするタスクを課せられている風ですが、正確には、酔っぱらうと普段足を止めて撫でたり写真に撮ったりしない猫に近づき撫でて写真を撮るのだけどいかんせん変な所を撮ってたりちゃんと被写体を猫に定められても焦点が合うことは無い、です。猫はどこに行った?と思われているフォロワーの皆様、猫そこにいるから。ちゃんと見て。

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……まあ、猫どこはおいておいて、アイドルファンの話をします。

 

いわゆる「推しメン」っていうのは「イチオシのメンバー」のことで(ぐぐったらAKBのファンから発生しているとありました、ちゃんとは調べてないので保証はできないけど)、応援しているというか「この子はイチオシ」って状態なんですよね。どこかしらに向けて好きなアイドルをオススメしている状態。

「この子可愛いよ、頑張り屋だよ」「ダンスは下手だけどトークスキルに光るものがあるよ」「出来ないって絶対言わないから使ってよ」「まったく喋れないけど歌は素敵だよ」とか、まあ理由は色々あるけどとにかく自分の好きなあの子をオススメしている。

では何のためにオススメしてるのか?

それも人それぞれでしょうけど、大体の人は、対象者の仕事が増えメディア露出が増えるのを期待している。超絶可愛い◯◯ちゃんがセンターに立つ曲が欲しい、せめて歌割が増えて欲しい、PVでは一秒でも多く抜かれて欲しい、などなど。つまり「どこかしらに向けてオススメ」は、アイドルを起用する側に向けて推しているわけです。オススメという皮を被った訴えの矛先は、アイドルグループのプロデューサーだったり、運営だったり、テレビや雑誌などの媒体だったりでしょう。

だからガチ恋勢(アイドルに真剣に恋をするファン)って言葉があってそういうタイプのファンが沢山いても、基本的には大きな仕事を取って欲しいしみんなに愛されて欲しい。

たぶんね!

私は推しに仕事欲しいです。ぷにぷにしてて、三曲目あたりから汗がほっぺた張り付いてお風呂上がりみたいになっちゃうウルトラキュートな私の推しが人気者になっていっそう仕事に精を出すようになったら、ファンサも変わってくるのではないかと思っている……いやわからんな、生まれもっての塩対応ガールの可能性もある……握手列ぜんぜん人が居ないの怖くなって一応並んでみるんだけど私のような者が何度も行くのも気が引けていつも握手券を余らせている…行っていいのかどうかだけでも教えてくれ…そのたびに手のひらを消毒されて皮膚の油分が飛んでカッサカサになることについては涙をのむから……(強制消毒の必要性は重々承知しているけど妖怪カサツキ婆には辛い仕打ち!!!!)

複数買いなどの「買い支え」も、推してるからこそ(コンサートの応募券やグッズなどのオマケ目的はちょっとズレます)。この子を起用してくれたら数字見込めるよ!結果出るよ!っていうのをファンが財布を絞りに絞って作り出している。アニメファンの買い支えも性質としては一緒。友人に「ラインスタンプで推しキャラを使いまくって公式がそのキャラの人気に気付いて関連グッズ増えてくれたら!」という地道な活動をしている人がいて、ほんとに凄いなあ〜と思っています。

 

で、これと比べてジャニーズファンが使う「担当」「自担」はちょっと違う。

「自分が応援を担当するタレント」が自担。言葉自体にはオススメ成分は含まれていません。ここでいう「自分」とは神輿の担ぎ手であり、対象者=神輿に乗っている神様。推すとか推さないとかじゃないの。神様のやること成すことを褒め称えあがめ奉ることはあっても「うちの神様に仕事紹介してよ〜」ってことにはならないの。そう、アイドルは神様。会いに行けるアイドル…そうね、参拝をそう呼ぶなら違わないわね!って感じですよ。言葉の意味だけをとるなら。

実際のところは推しメンと変わらない使い方をすると思いますが(私だって自担が抜かれると嬉しい)(YPSはあと2秒くらい多く欲しかった、超美しかったからどうしても欲しかった)(うちの神様、モノクロ映像めちゃくちゃ映えるんですよ〜トラッドな衣装もお似合いなんですよ〜みんな拝んで拝んで!)、ただし絶対的な差がある。

「推し」と「担当」の差はどこか?

それは、皆様おなじみ「同担拒否」に現れる、アレです。同担拒否は「同じアイドルを好きにならないで欲しい」という幼稚で可愛くてどうしようもない、アイドルという性質上絶対に覆らない気持ちに端を発するものから、「自担を好きな人は仲間だと思ってるけどコンサートでファンサ(ファンサービス、手を振ったり特定のジェスチャーもらったり)を自担から貰う時に私宛になってなきゃ嫌だ!」という局地的なものなど様々。一緒にコンサートに行ってくれる人を探す場において、募集者が同担拒否か否かは大きな問題です。一緒に好きな人について盛り上がりたい、同担の同行者を探している人もたくさんいます。

ちなみに私は同担拒否です!!!!!!!

コンサートで私が神様の美しさ素敵さにうち震えて「あああ照明当たり過ぎて肌が発光して見辛いwwwwwうつくしいwwww」「鼻かみながら演奏してるwww風邪かわいそうwwwお大事にwwwwでもかわいいwwwwwww鼻声wwww好きwwwwwww」ってなってる時に(コンサート中は大体ずっと笑ってる)、もしも隣が大声で「鼻かんでるのガッカリする〜!プロ意識が低いことが悲しい。睡眠時間削ってモンハンやってるから肌荒れするし充血するのよ。本当の彼はそんなんじゃない」って言い出したら参拝中でも真顔よ。(普通の人の参拝はたいてい真顔だよ)モンハンで得られる仕事もあったじゃない、許してよ。

要するに解釈違いが地雷だから、相手がどういう風に自担を好きで、コンサートではどういう振る舞いをする人なのか…そういうオタ活スタンスが解らないうちは防御策として同担拒否って言ってます。

現人神を独占したい気持ちではないです、決して。どっちかというと私の方が害だよな〜。私のような面倒くさい女のためにファンの声が入らないピチガイ隔離席が販売されるようになったら飛びつくと思う。ああ〜でもな〜最後に手ぇつないでグループ名叫ぶとこいつも感極まってるからな〜あれやれないのはちょっと…ていうか言うほど酷い目に遭ってるわけじゃないし…いつも楽しいし…隔離されたくない……担ぎ手でいさせて……。

 

何の話だっけ?

 

えーと、だから、推してるなら同担拒否すんじゃねーよって話をしたかったのでした。その言葉たちは厳密には相容れないからな〜!?個人の所感だけどな〜!?どちらにせよテストには出ないのでいますぐ忘れてください!

(とあるアニメについて「推しキャラ誰?」って訊かれただけなのに、ほぼこのボリュームを説明したクソオタクは私です)(最終的に「ニートを推して仕事が来たら困る…」って答えたんだけど、その時点でキャラクターを実在の人物扱いしているのがこの話の臨界点です)(これを越えるとコミュニケーション不可となります)

誰にもきかれてないけど、私は推しと自担は別です。上記の例もそのつもりで飲み込んで頂ければと思います!

 

これだけ書き連ねて、さぞポリシーがあって言葉を使うのだろうって感じになっちゃいましたけど最終的には「言うても言葉は生き物だからな〜」で鼻ホジって着地するといういい加減さ。私のようないかにも不出来な人間は、いい加減に生きてないと精神が崩壊するから仕方ないね。

テラアロマをめぐる冒険

マロンです。久々の上に連投でごめんなさいね!

なぎさんは今、なぎさんにしか見えない猫の写真を撮るなどで諸々忙しいのです。狂人っぽいな。

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こないだの交流戦でついにプロ野球を開幕させました。あけましておめでとうございます!

ほんと意味わかんなかったな、私が全然ナマで観戦に行けてない間に試合は行われていて、知り合いの野球好きはみんな観に行ってて勝った負けた誰がよかったってさあ!おかしいでしょ!おかしくないけど。
ものすごい投手戦で面白かったんですけど、19時に球場について20時頃にはもう9回終わって延長が決定してたからね。まあ延長してよかったっちゃよかったけど。1時間のために1900円払うとこだった。
そこでがっつりサヨナラ負けまで見届けて帰りました。野球楽しいっすね。

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アロマの話をします。

母の実家の寺に昔からよく遊びに行っていたことがあったせいか、なぜかこの年になって寺が、というか、寺のにおいが好きになってきました。
これ系の話でややこしいのは、宗教が絡むっちゃ絡む割に、母の実家ってめちゃテキトーなんですよ。いや、母曰く、真宗はテキトーでいいってことらしいんだけど。個人の意見です。

で、まず、宗教のことなどなんもわからん私は、周りの人に「お寺のにおいをかぎたいんだけど、あれって何のにおいなのかね?」と聞いて、
「お前、そら、線香よ。」
という答えを何人かからいただいて、なるほど!と思っていわゆる「線香」、「毎日香」みたいなああいうやつを買ったわけです。
でも、線香のにおいだけど、寺のにおいではない。というか、おばあちゃんちのにおいじゃない。
そもそもだよ、線香のにおいって、何のにおいなの?ってことで調べたら「白檀」なる植物だそうで、同じ原料のお香が「チャンダン」「サンダルウッド」として売られているとのこと。

で、これも試したけど違う。

詰んだので、最初っからそうすりゃよかったんですけど、母親に、「お前の生家のにおいって何のにおいなの?」て聞いたんです。
そしたら、あいつ、知らねえでやんの。
っつーか、「線香じゃないの?」って言ってたから、「線香じゃなかったよ」と反論したら、「うっそ、線香買ったの(笑)」てウケてた。なんだあいつ。派手な車乗り回しやがって。国産車買え。

そんな気持ちになりつつ話を進めてみたら、「もしかしたら、お焼香のにおいじゃない?」って言われたんですよ。
私はその瞬間まで、「お焼香」って「お焼香する」という動詞でしか認識してなかったんで、

「お焼香のにおい」

って言われて、「なにその『死の臭い』みたいなやつ……」て思っちゃったんですけど、「焼香」って違うね、名詞だ、あれ。お香の名前だ。

さらにここですれ違ったのが、母親は「火をつけて香りを出す寺にあるもの=線香」って意味で言ってたっぽくてさあ。

厳密に言えば線香は「棒状の物のみ」みたいなんだけど、「線香」も「焼香」もお香なんで、ごっちゃにしてたみたい。
母親ってゲーム機のこと全部ファミコンって言う生き物だもんな……。
ただ、寺に生まれた娘としてはどうなんだ。

考えてみりゃ、寺ってその道のプロですからね。スーパーで売ってる毎日香のにおいがする寺なんか少ないよね、シャネルの店員がユニクロ着てることないもんなあ。

そこまで手がかりや知識を蓄えてはみたものの、私が家を寺アロマにするにはまだ課題がふたつ。
まず、正体があのフレーク状の「焼香」だったとしても、別に家にほしくないということ。香炉いるし。
次に、「焼香」は香の種類であって、においの種類じゃないわけです。どの香木なのかでにおいが変わってくる。

なので、「どのにおいなのか確かめたうえで、それと同じにおいのするお香的なやつを買う」必要があります。
ヒントは、母親の、「結構いい焼香を買ってたはず」という記憶のみ。
いや、伯父(母の兄、現住職)に聞けばいいんですけど、ぶっちゃけ急に連絡して「お前どこの焼香買ってんの」って聞けるほどには仲良くないんですよね笑
自分で探すほうがアドベンチャーだしね。

そんで、高い香木を調べると、伽羅、というのが引っ掛かりました。伽羅。高級品。高級品だけど、日本香堂から、伽羅の香りの線香が出てるー!
これだ~!と思って買ったんですけど、なんと、普通に違う。ただ、確かに、寺のにおいではあるんです。でもうちのおばあちゃんちの寺のにおいじゃない。

「寺アロマ、種類があるぞこれ……。きっとマニア垂涎の『銀閣寺の香り』とかあるんだ……探しきれるわけがない……」

と心が折れたので、寺アロマ探究への情熱はいつしか薄れてたのですが、京都旅行の際、現地で寺アロマを嗅いだときにまた復活しまして。
土産物屋の並びにあった、線香とか数珠とか売ってるお店にふらっと入って片っ端から線香を嗅いだら、一つの箱からおばあちゃんちの寺のにおいが!
ギャー!これをくださ~い!つって買ったんですけど、ちっちゃめの箱だったけど1500円。別にしぬほど高くはない。
日本香堂の「天壇」ていうラインの伽羅があのサイズで2,000円なので、割高かなあ?トントンか?というところだけど、ドンピシャでおばあちゃんちのにおいだったんで仕方ない……。

答え合わせすると、「京佛具山口屋」さんの「清水坂」という線香でした。

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www.yamaguchiya-kyoto.jp

いや、おばあちゃんちの寺でこの線香を使っているというわけではないので正解ではないのですが、「私の記憶の中の寺のにおい」は、これで決着という意味です。香木で言えば「沈香」のブレンドらしい。
というか、「伽羅」も大きなくくりで言えば「沈香」の中の良いやつのこと、みたいです。
で、さらにそのあと判明したのは、「焼香」はだいたいブレンド香だということ。
沈香は「沈香のにおい」として販売されるので、Hitさせるのは難しいみたい。次に伯父に会ったら、勇気をもって業者聞いてみようかなあと思っている次第です。

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という京都まで広がった長い長い沈香物語だったんですけど、青い鳥的なオチみたいのがあって。

「じんこうも焚かず、屁もひらず」
っていうことわざがあります。
意味は、いい匂いもしないしくさくもないコメントしにくい存在の奴、あるいは長所もないけれど短所もない、ふつう、安定している、7番ぐらいに座らせておくといい仕事をする、ってことらしいんですけど。最後のは個人の意見です。

幼いころにこれを母から聞いて、面白ワードとして完全に一軍レギュラーである「屁をひる」という言葉が含まれていたので、心に刻まれていたわけなんです。しかも否定形「ひらず」。「へもひら」部分の語感の情けなさ。
もうさすがにいい大人ですから、屁って聞いただけで笑ったりしないけど。
その「じんこう」が「沈香」だとつながったのは沈香を入手した後でした、という話。「屁」と一緒に登場されちゃうと影が薄くなっちゃうよな~。だって「屁」だもん。もういい大人だから別に面白くないけど、「屁」www

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宗教っつーより寺、しかも親戚の家の話なんですけど知らないことっていっぱいあるね。
今回得たのは探し求めた寺アロマの他、調べて学んだ知識と、部屋に積まれた大量の白檀や伽羅の線香(3箱)です。
わかんないけどこれ、500年分ぐらいない?
なにこれどうしたらいい?炒めて食うぐらいしか思いつかないんだけど。

 

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映画の話。

DEADPOOLを観ました。
タワシにするために、小学校で育てたへちまを水中で腐らせている途中の、もう完全に終わってる死んだプールの話です。

予告の字幕で「ストーブ」だか「エアコン」だか「暖房」になってたstove、本編字幕では「コンロ」だかなんだかになってましたね。
確かに予告みて「冬の話なのかしら?」て思ったもんな~
予告って(まだ完成してないフィルムから)(フィルムて)話の内容わかんないまま作らなきゃいけないって聞いたことあります。だとしたら大変ですよね、わかります。

あとのページ全部下書きなのに、無理やり2ページぐらいだけ完成させてサンプルをアップすること、ありますよね。何の話だ!!

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ズートピアを観ました。

完売してしまったチケットの追加やキャンセルが出ないかどうか、勤務中に販売サイトを延々リロードして待機している人を見て、同僚が「あいつの画面、ずーっとぴあだな」つっt

↑仮に絞り出したとして、堂々と言える私がすごいですよね。

ディズニー映画は本当に、翻訳力がすごい。「いいたいのはこれ!」って、見る人に伝わるツールに的確に、かつ強引に翻訳してブン投げてくる。
こないだのバットマンvsスーパーマンみたいに、いいたいこといっぱいあって、伝えるのがへたくそな映画だってあるのに……。

「夕暮れの空が茜色で、心の奥底が揺さぶられるような気分になりました」みたいなことを、
「空!赤い!すごーーーい!」ってされてる感じ。
しかも、こっちが「ほんとだ!赤い!すごいね!」って思うだけでも話は通じるし、「赤い?なんで?ああ、なるほど夕陽」って考えることもできる。全方位死角なしって感じ。絶対王者感。
定期的にこういう完璧なエンタメにぶんなぐられるのは、必要だなって思います。

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殿、利息でござる!を観ました。
しりとりで「り」を回され続け苦しむ殿様に、家臣が「ほら、あの、あれ!」と手助けする様を描いたノンフィクションです。
面白かった。

羽生結弦の演技、なかなか良かった。顔が役に合ってたのかな。
でも出てるの知らなかったので、「あれ、誰だっけこれ、知ってる気がする」ってなってた。同じフィールドで殿っぽいのは織田信成のはず、と余計な心配もしましたが、これもう全国で言われてたんだろうな。
竹内結子は無駄遣いな気がしたけど良かった。

これはどちらかというと淡々としてて、「抑」のまま抑揚のない映画なんですけど(ズートピアは「揚」のままで抑揚がない)、そういう「まげもの映画らしさ」を持ったままコメディ仕立てにしてある「配分」が絶妙だなと思います。
悪人が出てこないタイプのお話の上、ダイジェストっぽくもなってたから、俳優の演技に魅力を感じられないと退屈かも。

っていうかまげもの映画少なくないすか。今年は頼むよ本当。
必死剣鳥刺しとか柘榴坂の仇討ちみたいなやつまた観たいな、夏休みお子様フェアが終わったあたりで。

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次に映画館に行く予定は「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 振り返り上映会」なので、特に新しいエキサイティングなものを摂取するわけではないけど、面白いことは保証されているので安心ですね。
こういうのをことわざで、「沈香も焚かず、屁もひらず」と言います。
屁てwwwwwww

ミスティックゴールドでもいい

マロンです。
こないだ実家に帰ったんですけど、久々に会った弟が会うなり「お姉ちゃん、米粒写経Podcast聞いてる!?!?」て聞いてきました。
すかさず母が「私、今年、東京Pod許可局のイベント行くから!」って言ってました。
私はJUNKが好きなんですが、一家で行きつくところがTBSラジオ。東海地方ネットしてないのに(東京赤坂からお送りしております)。

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そんでまあ実家に帰ったんですけど目的の一つとして、車の運転をちょっとさせてもらおうかなって。
クルマを運転したいなって今年初めて思ったんですよ。
100年前に免許を取ったんですけど、教習車以外を運転したことがないんです。「イミテーションゴールド免許」と呼んでいます。

ちなみに今の免許証の写真は、更新のときに野球選手のプロモデルユニフォームをコートの下に着て行って、変質者よろしくご開帳して撮ったものなのですが、まあ、首から上だけなんで正直ほぼわかりません。
ちなみにその後それをすっかり忘れて移動し、待ち合わせの喫茶店で友達の前で「ゴメーン!待ったー?」とか言っておもっくそコートを脱ぎました。

YAMASAKI 7 って書いてありました。

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そんな免許芸しかない私が運転しようと思ったきっかけは、旅先で、車があると便利だなって思うことがけっこう増えてきたこと。
と、実家で車を買い換えて、超でかいホンダのモビリオじゃなくなったので、運転の練習をしても良いかなと思えるようになったこと。
なので、日常的に車が欲しいわけではないし急いでるわけでもないんですけどもね。都内の移動だったらあんま車要らないし、むしろ車で行こうとすると駐車場大変で、電車より時間かかったりするしなあ。

そんで、東京Pod許可局ファンの母親を横に乗せて運転したんですけど。
この実家の車、確かにツードアで小さいので、駐車はしやすいと思うんですけど、めちゃめちゃクセのある外車なんですよ。
サイドブレーキのレバーと、ニュートラル、1速、リバースのボタンがついてる。ボタンて。なんか壊れて戻らなくなったりしないのかなこわい。
一応名目上はオートマなんだけど、坂道発進には手順があるし、クリープがない。後者のほうが辛かったな~。クセかもしれないけど、曲がるときにクリープの速度におとしてから加速したいのに、アクセル離すと止まっちゃうし、急発進とか急加速になっちゃう。もう日本のオートマ車クリープ現象抑制してないみたいだから、やっぱ別の車で慣れないと怖いや。
逆にクリープ嫌いな人は、マニュアル以外にも外車という選択肢があるってことなんだな。マロンひとつお利口になった。

一回お金出してペーパー講習行こうかなとも思ったんだけども、結局しばらく乗らなきゃまた忘れるんだから同じよ、と母。
「東京で暮らしてる分には必要ないでしょう。いつかここに戻ってくるならその時考えたらいい」と、ベランダの鉢植えの世話をしながら笑っていました。
そして、『戻る』という単語の意味を考えはじめた私に、白と青のトゲトゲした花を指差してこう言いました。
「ほら見て、この花、いっぱい咲いてるでしょ。キモワルソウっていうの。気持ち悪いから。」

自分でつけた名前を勝手に発表するんじゃないよ。(本当の名前はわかりませんでした)

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『シビルウォー キャプテン・アメリカ』観てきました。ネタバレします。
横浜ベイスターズで2016年からチームキャプテンとなった筒香選手が、第二のあびる優を目指し、米国で「しびる香(ごう)」としてデビューするまでを描いたドキュメンタリー作品です。

メインビジュアルの、チームヤイヤンマンとチームキャップが左右から ワッ て飛び出してくるやつがすげえダサくて、ヤバそ~~~~コロコロコミック臭~~~と思ってたんだけど、想像より全然面白くて良かったです。

これ今回は町山さんの解説Podcastを買って聞いてから見たんだけど、私この見方のほうが面白いは面白かもな~。「なるほどなるほど」て思いながら見るの好き。でも、所見の感性は失われてしまうのでそれは悲しいか。
とにかく、アメリカ国内の事情が全然わからないので(キリスト教の話と右左の話は何度聞いても忘れてしまうな)、全部理解できたわけじゃないんだけど、右派と左派でキャプテンアメリカを取り合ってるって話が面白かった。

で、作中でもキャップは二人の男の間で揺れてたので、なんかもう、おモテになられるんですね……て感じです。上手だなアイツ。サークラ

今回スパイダーマンとかアントマンとか参戦してきたわけなんだけど、スパイダーマンがファルコンやアイアンマンにキャーキャーしてるのすごく可愛かった!
……けど、もっとイモくさいこども用意できなかったかな~。次回もう少し描写あるのかな。自意識ライジング描写が。
それとも、アベンジャーズでの彼はただただ可愛いこどもなのかな。

アベンジャーズもそうだし、最近のヒーローもの、まじイケメンと美女ばっかでつらくなってきた。せめて人外もう少し欲しい。
新しいスーパーマンも無駄にカッコイイしな~。シュッとしたクラーク・ケントの恋愛シーン、可愛さのかけらもないので、我々イモ側が感情移入できないぞ。
スーパーマンは電話ボックスのシーンもなくなっちゃったし(時代の流れなんだろうけど代替物欲しかったなあ、何かなかったのかな)、単にカッコイイ新聞記者が実は宇宙人で、超強いっていうだけの……。

ハルクもいなくなっちゃったしね。
ハルクってまあ諸々情勢が反映された存在だとしても、「超ムカつくと見境なく暴れちゃう」てある種カタルシスの約束された塊じゃないですか。別に思想とか立場とかメンツじゃなくって、「純粋なる怒りで超大暴れ」ってみんなやりたいよなー。あこがれの緑色よ。

結局仲間と一緒が楽しいらしいホークアイ氏がアッサリ戻ってきちゃったのは短慮で可愛かったし(ただ本当に引退してくれとは思うけど)(あいつには一番しっかり引退の理由があるのだし)、ウィドウの「正義とは何か」の心の揺れ具合が久々に人間っぽくて良かったな。前回みたいに、こっち置いてきぼりで急にハルクに寄って行ってたのの百万倍良かった。
ウィッチはちょっと何やってっかわかんなかったけど、あの子もこどもだと思えばあんなもんなんかな。

でも、ウィッチの、ソコヴィアで植えつけられた超能力?って、最初は精神作用だか脳波作用で、ハルクいじめてたじゃないですか。でも前作途中からもう物理攻撃だったし、今回はもはや「怪力」だよねアレ。掛け声をつけるなら、「どっせ~~~い!」か「わっしょ~~~い!」だよね。

なので次回作は、アイアンマンvsキャプテンアメリカの構図じゃなくて、ハルクvsウィッチのほうが盛り上がると思います。

高層ビルを飛び移りながら迫るハルクの巨体!
なんぼのもんじゃいとばかり気合で押し返すウィッチ!
それをテンション高めに大喜びで観戦するスパイダーマン
フライデー嬢が情報を持ってくるのを口あけて待ってるアイアンマン!
フライデーに対抗心を燃やし始めるヴィジョン!
カンペに巧みに混ぜられる淫語を絶対に読まないブラック・ウィドウ!
ファルコン「ブーン」
パンサー「ニャー」
アントマン(ここにいる→ )
そして被害は拡大し、法廷に立たされるヒーローたち!
なかなか最下位から脱出できないベイスターズ!(って書いてたら脱出しました)(スワローズドンマイ)

―――それらはすべて人間の引き起こした、市民の戦争(Civil War)だった―――。

五月中盤のハイライト

失恋したっていう友達から電話があった。
ちょいちょい電話をくれる子で、というか電話してくるのはこの子(暫定で、この子ちゃんと呼ぶことにします)と、他はメンヘラ気味のヒロイン症候群ちゃんしか居ないんですが……こんな電話を使わない生活になるとは思わなかった。

で、この子ちゃんは酷い失恋(※この子ちゃんの主観)をしたわけですよ。
そりゃもう、吐き出しても吐き出しても足りない。
私に吐き出している最中に一回通話が切れちゃって、このままお開きかな続きがあるかな?と思っているところに電話があって「あっ、続くんだ!!!」って思ったのはしょうがないね。トータル3時間でした。その途切れた瞬間も彼女は、彼からの連絡がないか確かめてしまった〜とか言っていて、ほんっっっっっっっとコイツよぉ……。
失恋で負った傷は加齢とともに癒えにくくなってきた説を提唱されたりして「そういえば失恋休暇がある企業があったような」とか考えながら、それでも「ああ〜なるほどな〜」「ハァ?ば、か、だ、ねーーーー!?」を繰り返してたわけ。
私の言葉は、この場に於いてさして意味はありません。この子ちゃんは吐き出したいだけだからね。
ではどうして私が3時間タイマン勝負の場に召喚されたのか?
それは「ほんっっと、この子ちゃんのそういうところ大好き!(愛おしげに)」「も〜バカだね〜(愛おしげに)」っていう合いの手要員が必要だからです。私はこの時も求められるがまま合いの手を打ちまくりました。オタ芸みたいにリズミカルに、かつ、しつこい感じで。
でもこれ、私も本音で喋れているから付き合えるんですよね〜〜〜。だってさあ「私は私のこと可愛いと思ってるから、これからも同じように思ってくれる人を探さなきゃいけないの」って言われたら、ニコッとしちゃうじゃん。するでしょ? 何こいつバカかよかんわいーい!ってなるでしょ?なるのよ。そんだけのハッピーガールがめそめそ泣いてるんだからいくらでも付き合うっつーの。
で、タイマン勝負も終盤、そろそろ電話を切るか〜って時にこの子ちゃんが言い出したのが「なぎも失恋したらわたしに電話していいよ!」でした。
「失恋したらなの?」
「上手くいったら殺す」

私の可愛いハッピーガールちゃんが早く戻ってくることを心からお祈り申し上げます、という言葉をもって、この野郎という気持ちに代えさせていただきます。この子ちゃん大好き。



全然違う話。
こないだセーラームーンの展示を見に行って来ました。
麻布十番の隣駅、六本木での展示っていうのがにくいね!(テレ朝が近いからだと思いますが)
麻布十番という地名を、わたしはセーラームーンで知りました。恐らく校則でピアスを禁止していないであろう麻布十番中学校。「東京で、人が住める所だから、多分世田谷区だな」って思っていました。実在の地名だって知らなかったから。違ったね。どっちかっていうと金の匂いのするハイソサイエティなところでした。店という店がペットOKを掲げて、道という道にあらゆるペットが溢れてた。いやそこまでは居なかった。

フィクションの世界に、知っている地名や建物が出るとワクワクします。
これ、何がきっかけだったんだろうと考えたんですが、多分CLAMPだ。東京タワーだ。東京タワーと大き過ぎる月を背景にトレンチコート翻すあの感じだ。キャーカッコイー!
スカイツリーが嫌いってことは全くないんだけど、執拗な愛を向けるためには、修学旅行でたまたま集まった運命の子供達が展望台に居た時に空間が光って異世界に飛ばされるところを目撃しないといけないんです。四頭身エメロード姫のことが嫌いでも、レイアースを嫌いにならないでください。ならないよ。
セーラームーンもちょいちょい背景に東京タワー出てましたね。そういうことだ。幼少期からの繰り返された刷り込みのせいだ。
フィクションだと分かっていてなお、地続きだと思えるのが楽しいんですよね。変身ペンや、ちびうさが持ってる時空の鍵のレプリカが欲しいのも似たような気持ちだ。応募者全員サービスという名の、切手で売買するタイプの時空の鍵。時空の扉側も、開きもしないレプリカの鍵でガッチャガチャやられて怖かっただろうな〜。


ウウン、みんな知ってるような当たり前のことを書き過ぎて着地点を見失いました。すんません。